2020
”当たり前”の時代になった「動画」について解説してみた!

Youtube、ニコニコ動画、SNSなど、今やネット上で動画を使ったコンテンツを目にしない日はありません。
誰でも簡単に撮影、編集、投稿ができ、様々なステージで利用できる時代になりました。
私達マリナックスにも、「”動画”を自社サイトのコンテンツとして取り扱う方法は無いか?」などとご相談頂くことも増えています。

でも、以前は”動画”コンテンツの作成は難しく、面倒なものでした。
実際、現在も動画自体がどのような仕組みで作られているかを理解するのは少々難しかったりします。
そこで、そもそも何気なく見ている「動画」がどんな風にできているのかを、
まずは基礎的な部分から解説してみたいと思います。

 

 

そもそも動画ってどういう仕組み?

なんでこんなに種類(拡張子)がいっぱいあるの?

 

簡単に言えば、「動画」とは映像ファイルと音声ファイルが一緒になったもの。
映像ファイルも、一つの画像(フレーム)をパラパラ漫画のように繋げた状態のものをいいます。
それに、動画、音声ファイルそれぞれ圧縮(コーデックを使用)してものを合体(多重化)させ、”コンテナ”に格納したものが「動画」です。
今や、ファイルの組み合わせによりコンテナの種類も増え続け、主に使われているものでも10種類以上もあるのです。
そのコンテナ=ファイル形式(ファイル名)と考えてもらっても問題無いと思います。

コンテナと音声ファイル、動画ファイルの関係

コンテナの種類は先に説明した通り、たくさん存在します。
代表的なものと、そのコンテナに使われる映像、音声ファイルについて表にしてみました。

代表的なコンテナ

(主な拡張子)

             コンテナ概要   主な映像コーデック  主な音声コーデック
AVI(.avi) Microsoft標準動画形式で、古くからある有名なコンテナ。多様なコーデックに対応していて汎用性が高い。 H.264・Xvid・Divx・MPEG-4 AAC・MP3・LPCM
MP4( .mp4 .m4a ) スマホなどで大活躍!老若男女が見たことある「.mp4」ですね。実は”MOV”がベースのコンテナなんです。 H.264・Xvid・Divx・MPEG-4 AAC・MP3・Voribis・AC-3
MOV (.mov .qt) Appleの標準動画形式。iPhoneの普及で知られるようになりました。Quick Time(再生ツール)で主に使われます。 H.264・MJEG・MPEG-4 AAC・MP3・LPCM
MPEG(.mpg.mpeg) DVD(MPEG2-PS)やブルーレイ(MPEG2-TS)に使われています。ちなみにMPEG-1の音声部分だけを取り出したのものがご存知MP3なんです。 H.264・MPEG-2・MPEG-1・MPEG-4 AAC・AC-3・MP3・LPCM
WMV (.wmv .asf) Windows Media Videoの略でMicrosot考案のコンテナ。Windows Media Playerなどで主に使われます。 WMV9 WMA・MP3・AAC
FLV( .flv ) Adobe Flash Playerで使用できるコンテナですが、Adobe Flashが終了してしまったので終了気味なコンテナです…。 VP6・H.263・H.264 MP3・AAC・ADPCM
ASF(.asf) AVIの後継者コンテナでAVIよりも優れた点も多いのですが、イマイチ知名度が無くてAVI兄さんに勝てない状況。 H.264・Xvid・Divx・MPEG-4 AAC・MP3・LPCM・FLAC
MKV(.mkv) ハイビジョンで使われたりするコンテナ。MP4よりキレイで海外では知名度抜群! H.264・Xvid・Divx・MPEG-4 AAC・Vorbis・MP3・LPCM・FLAC

結構、複雑ですねw。
でも、youtubeやスマホなどで使われる動画はほぼmp4なのもあり、現在は.mp4がメインのコンテナと考えて良いと思います。

「コーデック」ってなに?

コーデックとは「Compression/DECompression」の略です。圧縮/伸長と訳せます。エンコード(圧縮)とデコード(伸長)を双方向にできる機器やソフトウェア、アルゴリズムのことをいいます。


動画、音声それぞれ各種コーデックで圧縮して… → コンテナ化する → そのコンテナに適用したコーデックで再生


…簡単にいうと、こんな流れで動画ファイルの作成、再生ができるということですね。
ただし、映像コーデックと音声コーデックの組み合わせに問題があったり、
最近のPC環境だとあまり無いことですが、再生に必要なコーデックがインストールされていないと…

 

…なんてこともあるのです。(昔は良くあったのですよ…本当に…)
自由に撮ったり、再生したり簡単に楽しめるようになった動画ですが、その成り立ち、仕組みを見てみるとなかなか複雑なのが少しはお分かり頂けたでしょうか。
最初にも書きましたが、我々マリナックスでは動画ファイルをコンテンツとして提供する仕組みのご提案も可能です。
「うちでも動画を使ったサイトや、動画をコンテンツとして提供するサイトを作りたいなぁ」
なんてザックリしたレベルでも構いません。
是非、ご相談ください。


●Windows95時代に動画で苦労した辛い過去を思い出し涙してみたブログ担当:Keizo